【レビュー】『キャリコ(CALICO)』猫のためクッションを作るパズルゲーム
今回紹介するボードゲームは『キャリコ(CALICO)』です。
パッケージに大きく描かれたかわいい猫が印象に残るボードゲーム。コンポーネントもたくさんの猫やカラフルなタイルがたくさんあり、見た目がかわいいパズルゲームとなっています。
今回紹介するものはkickstarterで入手した英語版になります。 アークライトから発売される日本語版とルールは一緒だと思いますが、コンポーネントの一部が異なっている可能性があるのでご注意ください。
キャリコ(CALICO):総評
ボードゲームのスコア
キャリコ(CALICO)
プレイ人数:1〜4人用
プレイ時間:30〜45分
対象年齢:10歳以上
ルールは簡単ですが、考えることの多いパズルゲームとなっています。
今後手に入るタイルを予想してパズルを組み立てる必要はあるものの、狙ったタイルが手に入るかどうかは運次第。戦略性も運要素も適度にある感じです(運と戦略のバランスは『カルカソンヌ』に近い印象はあります)。
他人との関わりとしては、『タイルの取り合い』はあるものの、直接妨害する要素はありません。そのため一人でじっくり考えてパズルを組み立てていくゲームと言えるでしょう。
キャリコ(CALICO):内容物
クッションボード:4枚
各プレイヤーにそれぞれ配られる個人用ボード。この上にタイルを置いていきます。
タイルを置く部分は共通ですが、枠部分の色や柄はボードによって異なっています。
写真だと分かりづらいかもですが、タイルを置く部分は窪んでいる設計になっているのがとてもありがたいですね!
パッチタイル:6×6×3=108枚
ボードに配置するタイル。6色×柄6パターンの36種類あり、それらが3枚ずつ用意されています。
このパッチタイルは袋に入れておき、必要に応じて袋からランダムに取り出していきます。
猫得点タイル:5枚
かわいい猫が描かれたタイル。
裏面にも別の猫が描かれているので、全部で10種類の猫がいますよ!
パターンタイル:6枚
6種類の柄が白黒で描かれたタイル。猫タイルと合わせて使用します(後述)。
猫トークン:80個
それぞれの猫について、トークンが用意されています。
ボタン:52個
6色のボタンと、虹を表すボタンがあります。
目標タイル:6×4=24枚
ゲーム開始前に各プレイヤーに配られる目標タイル。これを初期配置として個人ボードに3枚配置します。
各タイルに目標が設定されており、ゲーム終了時にその目標を達成していたら点数が入ります(詳細な見方は後ほど)。
キャリコ(CALICO):ルール
キャリコはターン制で、各プレイヤーが自分の手番にタイルを置いていきます。
基本的には以下の流れ。
- セットアップ
- タイルの配置
- タイルの補充
- 2、3をタイルが置けなくなるまで繰り返す
- 点数計算
ターンプレイヤーが2、3の手順を繰り返し行っていきます。
以下、詳しく解説していきます!
1.セットアップ
まずは今回のゲームで使用する猫を3種類選びます。選び方としては
- 初心者向けとして決められた3匹
- 猫が3グループに分かれているので、それぞれのグループから1匹ずつ(ゲームバランスが取れます)
- 完全ランダム
などがありますので、一緒に遊ぶ人やその日の気分で選びましょう。
その後、パターンタイルをそれぞれの猫に2枚ずつランダムにセットします。
上記写真のような感じ。猫ごとに好きな柄が2種類ずつ決まっているという形ですね。
次に、各プレイヤーに個人用ボードと目標タイルを配ります。目標タイルは、6枚のうち4枚をランダムで表にし、その中から3枚を選び配置します。
その後、各プレイヤーはランダムに2枚のパッチタイルを受け取り、場にはランダムに3枚のパッチタイルを表に配置します。
これでセットアップは完了です。
2.タイルの配置
ターンプレイヤーは手札として持っている2枚のパッチタイルのうち1枚を選び、ボード上の空いている箇所に配置します。
置ける場所・置けない場所が決まっているということはなく、好きなところに置くことが可能です。
猫トークンの獲得
パッチタイルを配置した際、場にセットした猫タイルに応じて猫トークンを獲得することができます。
例えば、上記画像の猫の場合、『対象の柄が3枚以上つながっていること』が獲得条件となっています。
上記画像のように、同じ柄がつながるようにパッチタイルを配置したときに、その猫と同じイラストの猫トークンを自分のボード上に配置します。
ちなみに、ボード上の枠部分にかかれている柄も対象になっています。
ボタンの獲得
パッチタイルを配置した時、『同じ色のタイルが3枚以上つながっている』場合、その色と同じボタンを獲得できます。
また、6種類のボタンを入手した場合、『虹ボタン』を追加で入手します。
3.タイルの補充
ターンプレイヤーは、共通の場に出ているパッチタイルの中から1枚を選び、それを手札に加えます。その後、共通の場のパッチタイルが3枚になるように袋から取り出します。
4.点数計算
全プレイヤーがタイルを置けなくなったらゲーム終了、点数計算です。点数は以下の3つの要素から得ることができます。
- 猫
- ボタン
- 目標タイル
猫
自分のボード上に置かれている猫トークンに応じて点数を獲得します。点数は、猫トークンの裏面にも記載されています。
ボタン
自分のボード上に置かれているボタンの数×3点を獲得します。
目標タイル
目標タイルの周りに置かれた6枚のタイルが、目標タイルに記載されている条件を達成していた場合、点数を獲得します。
上記の目標タイルの場合、『同じ柄・色のペアが3セット揃っている』が条件となります。この条件を柄・色どちらかで達成していれば7点、両方とも達成していれば11点獲得できます。
上記画像の場合、柄についてのみ達成できているため7点を獲得できます。
キャリコ(CALICO):オススメポイント
妨害要素がなく、じっくりパズルを楽しめる!
パッチタイルの取り合いという要素はあるものの、直接妨害する要素はありません。そのため、自分のボードだけに集中してパズルを楽しむことができます。
一応、相手の欲しそうなタイルを取り続けると言った妨害はできるのですが、あまり有効な手ではない場合が多いです(自分の点数が伸びづらくなりますからね)。そのため、ギスギスしたくないという方にはオススメです!
リプレイ性が高い!
猫タイル・目標タイルの組み合わせでどのように置くかという戦略が変わってくるため、リプレイ性は高め。「タイルを置く」ということ自体は変わらないため、細く長く楽しめるタイプのボードゲームですね。
ソロプレイも可能!
『決められた猫・目標タイルをセットし、指定の条件(「虹ボタンを獲得する」など)を達成しつつ規定の点数を目指す』といった形でソロプレイをすることができます。
ゲームの特性的に、ソロプレイでも複数人プレイとほとんど変わらないプレイ感で遊べるため、ソロプレイができるゲームを探している方にはかなりオススメ!
キャリコ(CALICO):イマイチなポイント
ワイワイ盛り上がるボードゲームではない
じっくり考えるタイプで、インタラクション要素もあまりないということで、ワイワイ盛り上がるタイプのボードゲームではありません。購入する際は、このことを頭に入れておきましょう。
【まとめ】:じっくり楽しむパズルゲーム
キャリコ(CALICO)は簡単なルールでじっくりパズルを楽しむことができるボードゲームです。ソロプレイや二人プレイなど、少人数で楽しみたい方にもピッタリ!