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【レビュー】『ダンジョンオブマンダム エイト』少ない装備でダンジョンを攻略するチキンレースゲーム

2021/10/16
【レビュー】『ダンジョンオブマンダム エイト』少ない装備でダンジョンを攻略するチキンレースゲーム

オインクゲームズから発売されているボードゲーム『ダンジョンオブマンダム エイト』の紹介・レビュー記事になります。

小箱サイズのゲームながらも適度な運要素・思考する要素もあり、それでいて軽いゲーム感がウリのボードゲームです。 

小箱なので、持ち運びができるボドゲとしてもオススメですよ!

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ダンジョンオブマンダム エイト:総評

ボードゲームのスコア

ダンジョンオブマンダム エイト

プレイ人数:2〜4人用

プレイ時間:約30分

対象年齢:10歳以上

ダンジョンオブマンダム エイト
お手軽さ
8
ルールの複雑さ
5
戦略性
8
運要素
4
盛り上がり
6
他人との関わり(インタラクション)
7
リプレイ性
9

小箱サイズのゲームでお手軽に遊べながらも、戦略性のあるゲーム。

自分が得たモンスターの情報と、冒険者の装備品とを照らし合わせてダンジョンが突破できるかどうかを考えていきます。得られるモンスターの情報については運の部分が大きいですが、そこを戦略でカバーしていくイメージ

他プレイヤーとのチキンレースという点でインタラクションもそこそこ、盛り上がりもそこそこといった印象です。

8人いる冒険者のうち誰を選ぶかによってゲーム感が変わってくるため、リプレイ性はかなり高め

程よい運要素、程よく思考をするゲームということで、ボードゲーム初心者のプレイヤーと熟練プレイヤーが混ざって遊べるゲームとしてもオススメできるゲームとなっています。 

ダンジョンオブマンダム エイト:内容物

プレイヤーカード:4枚

各プレイヤーに配られるサマリー的なカード。『モンスターの一覧』『ライフポイントの管理』の役割があります。

モンスターの一覧には、各モンスターカードの枚数と、そのモンスターを倒すことのできる冒険者の装備品が記載されています。

ライフポイントの管理については、モンスターに倒されてしまった時に自分のプレイヤーカードを裏返す(上記写真の一番右上のカードのように赤色となっている)ことで管理します。

冒険者チップ:8枚・装備チップ:48枚

ダンジョンに挑む冒険者たち。ゲーム開始時、8人の冒険者の中から1人を選択します。

冒険者ごとに異なるのは「HP」と「装備品」。冒険者1人につき装備チップは6枚用意されており、それぞれ異なった効果を持っています。

モンスターカード:13枚・スペシャルモンスターカード:7枚

ダンジョンに潜むモンスターを示すカード。効果を持たない通常のモンスターカードと、特殊な能力を持つスペシャルモンスターカードの2種類があります。

モンスターカードの上部に書かれている数字は、そのモンスターの強さを表しています。

財宝カード:5枚

ダンジョンの最深部にある財宝。このカードを先に2枚取得したプレイヤーが勝者となります。

ダンジョンオブマンダム エイト:ゲームの流れ

以下の流れに沿ってゲームを進めます。

  1. 8人の冒険者の中から1人を決める
  2. 財宝カード・モンスターカードのセット
  3. ターンプレイヤーはモンスターカードの山札から1枚引き、自分だけ中を確認する。または山札からカードを引かずにパスを選択する
  4. (パスをしない場合)そのカードをダンジョンに加えるか、加えない代わりに冒険者の装備を一つ外す。
  5. 次のプレイヤーに移り、3に戻る(パスを宣言した人にはターンが回ってきません)
  6. 誰か一人を残して他のプレイヤーが全てパスを宣言した場合、残ったプレイヤーがダンジョンに潜る
  7. ダンジョン内のモンスターを全て倒せた場合、そのプレイヤーは財宝を入手する。モンスターを倒せなかった(=モンスターに倒された)場合は、ライフを一つ失う。
  8. 1〜7を繰り返し、いずれかのプレイヤーが2つ財宝を手に入れたら終了。

以下、詳しく解説していきます!

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8人の冒険者の中から1人を決める

まず最初に、8人いる冒険者の中から一人を選びます。(この冒険者は全プレイヤー共通の冒険者なので注意

財宝カード・モンスターカードのセット

財宝カード1枚を場に表に出しておき、その隣にモンスターカードの山をセット。

この財宝カードがダンジョンの最深部を意味しており、この財宝カードの上にどんどんモンスターカードを重ねていくことでダンジョンを作っていきます。

モンスターカードの山は『通常のモンスターカード全て+スペシャルモンスターカード2枚』となります。(初回プレイのみ、スペシャルモンスターカードを無しにしても良いかも?)

モンスターカードの確認・パス

ターンプレイヤーはまず『モンスターカードを引く』または『パスをする』のどちらかを行います。 パスを選択した場合、誰かがダンジョンに潜るまで手番が回ってきません。 

モンスターカードを引いた場合は、引いたカードを自分だけが確認し『ダンジョンに加える』または『冒険者の装備品を外す』のどちらかを行います。 

どちらかの行動を行ったら、次のプレイヤーのターンに移ります。

モンスターの配置

引いたモンスターカードの裏面を上にした状態で、財宝カードの上に重ねます。以後、モンスターを配置する場合はこのモンスターカードの上に更に重ねていく形になります。

装備品を外す

冒険者が装備している装備チップの中から1枚を選び、裏向きのモンスターカードの上に外したい装備チップを置きます。これをダンジョンとは関係ない別の場所に置いておきます。

ダンジョンに潜る

プレイヤー1人を残して他のプレイヤーがパスを宣言した場合、残ったプレイヤーがダンジョンに潜ることになります。

今回は例として、上記画像のように装備チップが2枚外れた状態でダンジョンに潜ることになったとして説明。

まずはダンジョンの一番上のカードをめくり表にします。今回は強さ4の「ヴァンパイア」が現れました。

ここで装備を確認すると、つよさが偶数のモンスターを無条件で倒せる『聖杯』を持っているため、このヴァンパイアは無条件で倒すことができます

モンスターを倒せた場合、ダンジョンの次のカードをめくっていきます。

次にめくったカードは強さ3の「オーク」。このモンスターに対しては、つよさ3以下のモンスターを倒せる『たいまつ』を装備しているため、無条件で倒すことができます

このように、次々と現れるモンスターを倒してダンジョンを進んでいくイメージ。

上記画像は例のダンジョンをクリアした状態。モンスターの山がなくなり財宝カードにたどり着くことができればダンジョンの攻略に成功!ダンジョンに挑んだプレイヤーは財宝カードを獲得します。

道中、強さ5の「ゴーレム」が現れましたが、このモンスターについては有効な装備がありませんでした。その場合は、冒険者のHPをそのモンスターの強さ分だけ減らします

今回の冒険者のHPは『3(元々のHP)+5(プレートメイル)+3(ナイトシールド)=11』。ゴーレムの強さ分だけHPを減らして残りHPは6。もし強さ7のドラゴンが現れていたらHPが0を下回ってしまうため、ダンジョンの攻略に失敗となっていました。

誰かが財宝カードを2枚獲得するまで繰り返す

上記までの流れを、誰かが財宝カードを2枚獲得するまで繰り返します。誰かが財宝カードを2枚獲得した時点でゲームが終了し、そのプレイヤーの勝利となります。

財宝カードを2枚獲得する前に、ダンジョンの攻略に2回失敗してしまったプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーは脱落となります。ゲーム終了時まで参加することができません。

ダンジョンオブマンダム エイト:オススメポイント

1周プレイすれば理解できるルールの簡単さ

あまりボドゲに慣れていない方でも、1周すればルールは理解できると思います。ルール上、1周目を逃しても取り返しがつかないということは無いため、「とりあえずプレイしてみよう」と言って始めやすいのが結構いいところ。

白熱するチキンレース

個人的な感想かもしれませんが、このゲームは、堅実・慎重なプレイだとなかなか勝ちに行くことができない印象があります。そのため、どこかのタイミングで勇気を持ってチャレンジをする必要が出てくるため、いい塩梅のチキンレースが楽しめます。

1回プレイしてみるとわかるのですが、装備品が多く残っていればモンスターが多くてもダンジョンは突破できるため、『装備品を外す』行動をどのタイミングで行うのかがカギになってきますね。

冒険者ごとにプレイ感が変わるため、リプレイ性が高い

冒険者によって装備品が異なるのですが、『一度だけ復活できる』などなど、その装備品の効果がとても個性的。

冒険者が8種類もあるため、小箱サイズのボードゲームの中ではかなりリプレイ性の高い作品になっています。

ダンジョンオブマンダム エイト:イマイチなポイント

脱落者が発生する

3、4人プレイでは、誰かが宝を2つ取り終える前にライフがなくなって脱落してしまうプレイヤーが発生することもあります。

そうなった際、脱落したプレイヤーは観戦するだけになるため、時間を持て余してしまうかも。

ダンジョンオブマンダム エイト:まとめ

コンパクトな箱に充分な思考量・適度な運要素が詰まっている、お買い得感のあるボードゲーム。 

  • 軽めだけど簡単すぎないゲームが欲しい
  • チキンレース・心理戦要素のあるゲームがしたい
  • ボードゲーム初心者・上級者が混ざった卓でプレイしたい

という方にはオススメできるボードゲームです。 


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ふーと

2012年からボードゲームを始めたボードゲーマー。 パーティーゲームから戦略的なゲームまで幅広く遊んでいますが、特にボードやコマを使うタイプのボドゲが好きです。 ボドゲのコマ(ミニチュア)のペイントもゆるりとやってます。


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