【レビュー】『Miraris』美麗イラストが目を引くバッティングゲーム
今回紹介するボードゲームは『Miraris』です。
「ハゲタカのえじき」のようなバッティングゲームですが、簡単に遊べるルールはそのままに、戦略性やリプレイ性が上がった作品になっています。
Domina Gamesさん独特のキレイなイラストも見どころの作品です!
Mirarisとは
神秘の世界を渡り歩き、その真の姿に迫る事が目的のカードゲームです。
ゲームの最初に与えらえる限られた所持金を使い、より多くの場所を探索しましょう。
高額な貨幣を使えばより遠くに至る事が出来ますが、他のプレイヤーと同額を投じてしまうと何も得る事が出来ません。
また、遠くに行く事が良い結果になるとは限りません。
近くに行きたい場合は少額な貨幣が必要になるため、どの貨幣も等しく重要なのです。
ゲーム中には様々な人物も登場します。
彼女たちの助言を活かす事が出来れば、この世界に関する更なる英知を得られるかも知れません。
気心の知れた友達同士はもちろん、初対面の方とでも気軽に心理戦を楽しむ事が出来ます。
「Miraris」はちょっとした空き時間を大いに盛り上げることでしょう。
DominaGames
「ハゲタカのえじき」に独自の色を加えたバッティングゲーム。
『場に複数枚のカードが出て、大きい数字を出した人から順番にカードを取得する』、『ゲーム開始時に配られるカードによって、得点計算が各プレイヤーごとに変わる』という2点が「ハゲタカのえじき」とは大きく異っています。
Miraris:内容物
キャラクターカード:12枚
ゲーム開始時に、各プレイヤーに配られるカード。このカードに書かれた能力に応じてゲーム終了時の得点計算を行います。
ドルミールカード:9×6=54枚
1〜9の数字が書かれたカード。各プレイヤーの手札となります。
奇跡カード:52枚
ドルミールカードを用いて取得する得点カード。基本的には、このカードに書かれた王冠?マークの個数が点数になります。
Miraris:ルール
下記の流れに沿ってゲームを進めていきます。
- キャラクターカードを選択する
- 奇跡カードのセットアップ
- 他プレイヤーと同時に手札のドルミールカードを1枚場に出す
- 場に出したドルミールカードに応じて、奇跡カード(点数)を取得する
- 2〜4を8回(手札が残り1枚になるまで)繰り返す
- キャラクターカードの効果を使用し、点数計算
以下、詳しく解説していきます。
1.キャラクターカードの選択
最初に各プレイヤーに2枚(3人以下なら3枚)ずつキャラクターカードを配り、各プレイヤーは配られた中から1枚を選択します。
選ばれなかった・配られなかったキャラクターカードは使用しません。
2.奇跡カードのセットアップ
奇跡カードの山札を置き、その横にプレイヤーの人数分だけ奇跡カードを山札からめくって並べます(写真では4人プレイの状態ですね)
3.ドルミールカードを1枚場に出す。
各プレイヤーが手札のドルミールカードを1枚選択し、一斉に場に出します。
4.奇跡カードの取得
ドルミールカードを見比べ、大きい数値のドルミールを出したプレイヤーから、山札から一番遠い奇跡カードを獲得していきます。
写真のように、奇跡カードの下にドルミールカードを大きさ順に並べるとわかりやすいでしょう。
上記写真では、赤色のドルミールカードを出したプレイヤーが一番大きい7を出しているため、山札から一番遠い奇跡カードを取得できます。一番小さい2を出した緑色のプレイヤーも、山札に一番近い奇跡カードを取得することができます。
ここで6を出しているプレイヤーが二人いるのですが、これが『バッティング』ですね。バッティングしたプレイヤーは奇跡カードを入手することが出来ません(写真では6を出した青・黄プレイヤー)。
5. 2〜4を手札が残り1枚になるまで行う
奇跡カードを取得したら、再度奇跡カードをセットアップするところから始めます。
この時、バッティングが発生して奇跡カードが場に残っている場合はその上に重ねて配置します。(重なった箇所の奇跡カードを取得する際は2枚とも取得する)
6.点数計算
まず、点数計算開始時に効果を発動するキャラクターカードの効果を処理します。その処理が終わり次第、点数計算を行います。
奇跡カードの点数を合計した値に加えて、キャラクターカード自身に点数のある場合はそれを加えます。そうして一番点数の高い人が勝利となります。
Miraris:オススメポイント
個性的なキャラクターカード
キャラクターカードの存在があることで、「自分にとって欲しいカード」「相手にとって欲しいカード」が異なり、戦略性のあるゲームになっています。
例えば、写真左の『ファティマ』の場合は「1点の奇跡カードを入手していなければ他の奇跡カードが全て7点となる能力」を持っているため、「高得点カードを取る」動きではなく「1点のカードを取らない」動きを意識する必要があるでしょう。
また写真右の『ローランド』は「奇跡カードを7種類全て持っている場合、ゲームに勝利する能力」を持っているため、高得点以外も集めていく必要があります。
このようにキャラクターカード次第でプレイングが変わってくることを考慮した上で、相手の出すカードを予測していく楽しさがありますね。
プレイ人数に応じてプレイ感が変わる
6人まで遊べるゲームとなっていますが、ドルミールカードが1〜9までしかないため、人数が増えればバッティングの機会はかなり多くなります。そのため、狙ったカードを手に入れるのは難しくなりそうです。
また、キャラクターカードも人数に応じて強い・弱いが分かれてきそうです。
Miraris:イマイチなポイント
「ハゲタカのえじき」ほど全年齢向けではない
「ハゲタカのえじき」に近いルール性ではありますが、キャラクターカードの能力を理解することで楽しめるようになるゲームのため、ややゲーマー向けの印象を受けます。
ルール自体は理解しやすいので小学生くらいの子供なら楽しめそうですが、高齢の方には厳しいかな?と思います。
繰り返しプレイしないと楽しさが見えない
初見プレイだとキャラクターカードの強弱が見えてこないと思うので、理不尽さを感じる人がいるかもしれないです。
Mirarisではキャラクターカード間で「キャラクターAはキャラクターBの対策になる」「キャラクターCとキャラクターDが同時に存在すると弱い」と言った関係があり、それを込みで考えていくゲームになっているため、ある程度プレイしてからが楽しいでしょう。
Miraris:まとめ
こんな方にオススメ!
- 簡単かつやりがいのあるゲームが欲しい
- 雰囲気の良いボードゲームを探している
- 少人数から大人数まで楽しみたい
ルールは簡単、短時間で遊びやすいながらも戦略的な部分もあり、多くの方が楽しめるボードゲームかと思います。